2020/03/31
LGBTの人達が働きやすい会社とは?
LGBTの人達が働きやすい会社について、ハード面とソフト面から考えていきましょう。
◯ハード面
①身だしなみ/制服
髪型やメイク、服装などで個人が望んだジェンダーで仕事ができる環境が望ましいです。スーツや制服等の服装はメンズ、レディスで分類されることが多く、トランスジェンダーの人達は制服や身だしなみが自分の望むジェンダーで出来ないために、違和感を持って心身の負担が生じるケースが多くなっています。
②トイレ
LGBTの人達も自分のジェンダーに合ったトイレに行きたいです。トランスジェンダーの人達で性自認をしているジェンダーと身体のジェンダーが異なる場合があります。自分のジェンダーに合ったトイレの利用を認めてもらえたらトイレを我慢することもなくなります。
また、多目的トイレを「みんなのトイレ」としてトランスジェンダーの人達に利用を推奨することも1つの方法です。
③福利厚生
結婚に関わる手当や休暇、配偶者手当等、企業等での福利厚生の制度はLGBTの人達には該当しないことが多いです。企業としてパートナーを配偶者と同等に認めてもらうことで福利厚生を認めてもらうことが働きやすい職場環境に繋がっていきます。
また、トランスジェンダーの人達がジェンダークリニック等へ定期的に受診できる「機会」を会社としてサポートや保障をしてくれていると働きやすくなります。
④職務規定
差別の禁止やハラスメント等の規定にLGBTの人達に関わる項目があると働きやすい環境を考えてくれている企業だということが分かります。最近では、「SOGI(Sexual Orientation & Gender Identity)ハラ」という言葉でジェンダーを押し付けるような行動やアウティングがハラスメントであると知られるようになってきています。
◯ソフト面
⑤意識
職場の人達がLGBTの人達を理解しようと日頃から「受け入れる」意識があるとLGBTの人達も自分たちが働きやすくなるために協働することができますし、相談をすることもできます。
⑥研修
企業が「LGBT」に関わる研修を積極的に行い、意識をさらに磨いていくことが働きやすい職場環境にするためには欠かせません。LGBTの人達が働きやすい職場環境についてディスカッションをして取り組みに繋げていく機会を設けても良いでしょう。
①~⑥の取り組みが積み重なることLGBTの人達が働きやすい職場環境を作ることができます。